いなあものPalmware開発日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-08-31

[]週間天気予報から始まった 週間天気予報から始まった - いなあものPalmware開発日記 を含むブックマーク

こう言っては何だが、僕はB-CALがこれほど根強い人気を得るとは思っても見なかった。

ご存知の通り、B-CALはただのバイオリズムを表示するだけのアプリだ。

これは実用度を考えるとかなり低い。

なのに、ShoppingListやC-MATEといった実用アプリを抑えて、Muchy.comの月間ダウンロード数は毎月僕のアプリ中トップである。

と言うことで、今日はB-CAL誕生の話をさせていただく。

バイオリズムとは不思議なものである。

世間には広く認知されているくせに、詳しい内容を知っている人は殆どいないのだ。

身体、感情、知性の3つの要素が、生まれた日を起点に一定の周期で変化して、高調期、低調期、要注意日の3つの状態がある事までは分かる。

でも「それぞれの周期は?」と聞かれて正確に回答できる人は何人いるのだろうか?

しかも「高調期だとどうなのか?」とか「低調期と言うのはどんな状態なのか?」また「要注意日って何を注意する日なの?」となると、正確に答えられる人は殆どいない。

実際、僕も知らなかった。

最初は興味本位でネットを漁り、書籍を立ち読み(!)して何となく理解は出来たのだが、これを例のサインカーブを表示するだけのよくあるバイオリズムアプリから読み取ることは出来ないのだった。

本来ならアノ手のサインカーブを表示するプログラムは、片手にバイオリズムの解説本を持ちながら使わないといけない代物だったのだ。

「片手にPalm、もう片方の手には解説本!?」

ナンセンスだと思った。

でも、その時はそれで終わり。

大したアイデアがあるわけじゃなく、狭いPalmの画面にサインカーブと解説まで載せるのは不可能だと思った。

アイデアが閃いたのは、TV天気予報で週間天気の表示を見たときだった。

B-CALでもお馴染みの1日毎の升目に天気の状態を示すアイコン表示である。

「これならいける!」

アイデアは10秒で完成された。

升目をボタンにしてしまえば、その日の状態の解説を表示させるロジックを組み込むことが出来る。

同じロジックで、身体、感情、知性、といった要素の説明も出来てしまうではないか。

あとは、生まれた日からの日数計算ロジックを組んでしまえば完成したも同然である。

こうしてB-CALは、他に例を見ない程の解説を160x160という低解像度のスクリーンコンパクトに封じ込めつつ、見た目も風変わりながら愛嬌のあるアイコンをちりばめたアプリとして誕生した。

今も時々、ユーザから「面白いデザインですね」というメールを頂くことがある。

確かにバイオリズムプログラムとしては異端かもしれない。

だけど作り手からすれば、このデザインは「必然」から生まれたものだったのだ。

「機能とデザインの融合」と言えばちょっと格好よすぎて恥ずかしいのだが、本当にそんな感じだ。

でも、どんなに格好よくてもただのバイオリズムアプリ。実用性は人それぞれだが必ず必要な物ではない。

まぁ、飲み会などでB-CALをちらつかせて、バイオリズムの講釈をしながら気になる女の子誕生日をさりげなく聞きだすには格好のアイテムかもしれないが…(本当かっ?)。